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2008年9月13日 (土)

「人権を考える山形の集い」参加記

 9月5日、山形県天童温泉で「人権を考える山形の集い」が開催され、宮城ネットでもこの集会に参加して来ました。この集会は山形県教組・高教組・自治労などの労働団体や宗教団体など様々な団体が実行委員会を結成し、狭山事件の再審を求めるもので150人が集まりました。

 主催者を代表し山形県教組委員長が挨拶し、狭山事件に関する集会は東北では初めてであり、学習を深めるとともに再審を勝ち取るために連帯して闘いたいとの挨拶を行いました。

 この後、狭山事件をとりあげた「ザ・スクープスペシャル」を上映し、狭山事件の概要と捜査のあり方、裁判の問題点を学習した。これは05年2月13日にテレビ朝日で放映されたもので、鳥越俊太郎氏が石川氏は絶対無実だと怒りをこめて報道したものです。

 つづいてルポライターで「狭山事件の再審を求める市民の会」の事務局長をつとめる鎌田慧さんが講演し、東北でこのような集会を持つ意義と多くの冤罪事件を取材した経験をはなし、冤罪の構造をわかりやすく説明した。そしてこの事件の証拠は脅迫状だけであり、「当時の石川さんはほとんど字が書けなかった。字を書けない人は字から逃げる。字を書けないことを隠す。このような悲しみ・苦しみを裁判官は理解できない」と延べ、字のかけない人は脅迫状を書くこともできないし書こうともしない、この1点から見ても石川さんは無実だと強調した。

 また、再審弁護団の中北龍太郎弁護士は冤罪が生み出される背景として、代用監獄での自白強要の捜査のありかた、自白を偏重する司法制度のあり方を批判するとともに、筆跡や、脅迫状を書いたとされる万年筆が発見された「かもい」の件などからみて冤罪でしかありえないということを確信を持って訴えました。

 最後に石川さんご夫妻が登壇し、第3次再審請求を勝ち取る決意を述べ、協力を要請し集会は終わりました。

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