4月14日(月)から1週間の予定で実施された「宮城ネット全県オルグ」は無事に終了しました。一日目は北から気仙沼高校を皮切りに、本吉地区・登米地区を回り、二日目は遠田・大崎・加美・黒川地区を回って栗原地区を全校回りました。三日目は石巻・塩竃地区を、四日目は県南を回り最終日には仙台市内の各高校を回りすべての高校の教職員の皆さん、校長先生にお目にかかれました。ちょうど桜前線が宮城県内を北上していた時期に重なり、各高校自慢の校庭の桜の見事さに感動を覚えました。
各学校とも様々な課題を抱えていることでしょうが、組合への理解を深めていただきたいと思います。特に今回は講師の皆さんには「教員採用試験突破講座」への参加を以て正規採用の教員になっていただくべくご案内をさせていただきました。是非ご出席ください。
今回は連合宮城の専属オルガナイザーの方にご協力をいただき無事全県を回ることができました。改めて連合という組織の素晴らしさを実感した所です。
いよいよ新学期もスタートし張り切って授業に取り組まれていると思いますが、何か心配事があれば一人で悩まず私たち連合・日教組・宮城高校教育ネットワークユニオンにご相談ください。
白石工業高校から望んだ蔵王連峰と桜の樹
宮城県人事委員会は10月17日に、宮城県議会議長及び宮城県知事に対し、職員の給与等に関する報告及び勧告を行いました。同時に職員団体(労働組合)に対しても給与勧告の説明会を開催し今年度給与勧告の概要を説明しました。
勧告の内容ですが、月例給、期末・勤勉手当(ボーナス)ともに3年連続の引き上げとなりました。
【勧告の概要】
●民間給与との較差10,827円(2.97%)を解消するため、給料表を令和6年4月に遡及して引上げ改定を行う。
(初任給をはじめ、若年層が在職する号俸に特に重点を置きつつ、全ての号俸について改定)
●期末・勤勉手当(ボーナス)を引上げ改定(0.10月分)
●「給与制度のアップデート」として、給料及び諸手当にわたり包括的に給与制度を整備
【解説】
今年も3年連続連続して月給・ボーナスとも引き上げ勧告が出ました。新採用者を公務員に導くために若年者中心に大幅な給与の増額がなされることになります。期末勤勉手当も、0.1月分の増額となります。
通勤手当は支給上限が引き上げられたほか、新幹線通勤者に対して支給額が15万円までを上限とする改定が行われました。
家族手当は子ども手当が10000円から2年かけて13000円に増額されるものの、配偶者手当は2年かけて段階的に廃止されることになります。
地域手当ですが、仙台市内は現行の4.5%から5.5%に引き上げされる一方で他の地域は1.5%の現行のままになります。
過去数年間、宮城ネットは宮城県教育委員会に対して「働き方改革の実現」について具体的要求をしてきたが、この2月議会において「R6年度当初予算案」の中に教育総務費・教育指導費・2.学力向上対策費・5.学力向上推進事業費として40,500,000円の採点事務デジタル化推進費を計上した。
これによって各県立学校に採点ソフトが導入され、各種考査・学力テスト・小テストに係る業務の省力化がはかられることになる。
働き方改革前進の小さな一歩であるが、まだまだ見落としている業務改善のタネはあるということ、そして粘り強く交渉することから実現への道が開けるということを確信出来る出来事であった。
第391回県議会参考資料「令和6年度各課別歳出予算概要」より
まず採用試験突破講座キックオフ会に参加しましょう!
採用試験突破講座キックオフ会とは新年度の採用試験に臨む学生・臨時採用教職員の皆さん向けに講座への参加登録と今後の講座のガイダンスを実施する会となります。
今回はそれに加えて教員の健全なワークライフバランスに必要不可欠な資産形成の説明会があります。まだ教員になってもいないのにと思う方もいるかも知れませんが、これからは年金だけでは十分な老後の資産形成が出来ない時代に入っていきます。そのために今回は東北労働金庫からフィナンシャルプランナーに来ていただき大事な話をさせていただきます。
あわせて労働金庫に口座を作るといろいろなお得なことがあるという話もしていただきます。是非おいで下さい。
日時:3月16日(土) 13:00~15:30
会場:宮城自治労会館 仙台市青葉区二日町7-23
学校の働き方改革で宮城ネットは県教委と交渉を行ってきました。その中で特に要求してきたことは、学校の定期考査、高校入試学力試験へのデジタル採点の導入です。
デジタル採点とは、答案用紙をスキャナーで画像に変換しディスプレイ上に細分化表示された回答欄を一括で採点していくシステムです。現時点では記号による選択問題の自動認識による点数化などが出来る機能を持っています。あらかじめ指定しておけば観点別に点数を振り分け画像上に印字が可能です。最終的に赤で○×と点数がその上に印字されて出力されます。
県教委は現在数校で導入を試行中ということでしたが、来年度から全校に導入されるというアナウンスがなされた模様です。このシステム導入による省力化への効果が高いことが試行により明らかになったと思われ、一気に導入が決定したかと推測します。
今後も皆さんの意見を参考に持続可能な学校の働き方改革に全力で取り組んでいきたいと思います。