-天気予報コム-

« 2008年7月 | メイン | 2008年10月 »

2008年9月の2件の記事

2008年9月27日 (土)

日教組と大分県の教員採用疑惑はまったく的はずれな言い掛かり

中山成彬(なりあき)国土交通相がこんなことを言って顰蹙を買っています。
「成田空港の拡張が出来なかったのは住民のごね得」「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」「日本は『単一民族』と言うか、内向きになりがち」

日教組の子どもというのは日教組組合員の子女をさしているのでしょうか。
実際に問題になっているのは管理職の子女が親の出した賄賂で採用が決まったり、自分自身の昇進を金で買っていたりという事柄です。
いったいどこに日教組が出てくるのでしょう。これは日教組組合員に採用枠があるなどと言うデマを聞きかじっての発言としか思えません。

また、日教組の組織率が高い県ほど学力が低いなどという都市伝説まがいのデマを流してもらっては困ります。朝日新聞9月27日(土)朝刊に、そんな相関が無いことが詳しく掲載されていますのでご覧下さい。(ちなみに組織率の高い秋田県が学力も1位なのです。)

それよりこの大臣は、自分が文科相だった時に、「日教組の組織率と低学力の関係」を証明するために全国学力テストを開始したそうです。そんな目的があったなんて当時は一言も国民に知らされてはいませんでした。税金の無駄ですので、こんなテストはもうやめた方が良いのではないでしょうか?

2008年9月13日 (土)

「人権を考える山形の集い」参加記

 9月5日、山形県天童温泉で「人権を考える山形の集い」が開催され、宮城ネットでもこの集会に参加して来ました。この集会は山形県教組・高教組・自治労などの労働団体や宗教団体など様々な団体が実行委員会を結成し、狭山事件の再審を求めるもので150人が集まりました。

 主催者を代表し山形県教組委員長が挨拶し、狭山事件に関する集会は東北では初めてであり、学習を深めるとともに再審を勝ち取るために連帯して闘いたいとの挨拶を行いました。

 この後、狭山事件をとりあげた「ザ・スクープスペシャル」を上映し、狭山事件の概要と捜査のあり方、裁判の問題点を学習した。これは05年2月13日にテレビ朝日で放映されたもので、鳥越俊太郎氏が石川氏は絶対無実だと怒りをこめて報道したものです。

 つづいてルポライターで「狭山事件の再審を求める市民の会」の事務局長をつとめる鎌田慧さんが講演し、東北でこのような集会を持つ意義と多くの冤罪事件を取材した経験をはなし、冤罪の構造をわかりやすく説明した。そしてこの事件の証拠は脅迫状だけであり、「当時の石川さんはほとんど字が書けなかった。字を書けない人は字から逃げる。字を書けないことを隠す。このような悲しみ・苦しみを裁判官は理解できない」と延べ、字のかけない人は脅迫状を書くこともできないし書こうともしない、この1点から見ても石川さんは無実だと強調した。

 また、再審弁護団の中北龍太郎弁護士は冤罪が生み出される背景として、代用監獄での自白強要の捜査のありかた、自白を偏重する司法制度のあり方を批判するとともに、筆跡や、脅迫状を書いたとされる万年筆が発見された「かもい」の件などからみて冤罪でしかありえないということを確信を持って訴えました。

 最後に石川さんご夫妻が登壇し、第3次再審請求を勝ち取る決意を述べ、協力を要請し集会は終わりました。