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2017年6月17日 (土)

5月の沖縄平和行進に参加して

代表:鈴木典明

 今年もまた、5月の沖縄を歩いてきた。毎年この時期、沖縄平和運動センターの呼びかけに応じて全国の仲間2千数百名が基地のない平和な沖縄を求めて行進する。

 5月12日、県庁前広場での出発式を見送り、私は辺野古・キャンプシュワブ前の座り込み現場へと車を走らす。到着するが座り込んでいる人もいないし機動隊もいない。テントにもほとんど人がいなかった。機動隊が平和行進の警備にあたり、こちらの警備ができなくなったとのことだった。昼食後、今日はダンプによる土石搬入もないということで午後からの抗議行動は中止となった。帰ろうとしたら、片づけを手伝ってといわれた。座り込み用のイスはブロックに厚い板を渡しただけのものだが、ブロックは普通のものより堅固で相当重い。これを毎日設置し毎日片付けるのである。毎日の座り込み行動を裏方で支える現地の人たちの苦労を知っただけでも有意義であった。夜は埼玉、静岡の仲間といつもの「さかえ」でヤギ料理。沖縄経済に占める基地依存度はわずか5%。これを下げるためにも夜の交流も大事な沖縄連帯だ。

 13日、摩文仁の平和祈念公園には800人が集まった。時折激しく降る雨の中、行進は出発したが雷鳴がすさまじい。まるで米軍機の爆音のようだ。旗や幟や傘まで雷を避けるためにおろされた。3時間ほど歩いて昼食休憩地の南城市公民館に到着。腹を満たし、つかれた体を休ませ、雨も小やみになりいざ出発というところに行進中止の知らせが。雷警報が解除されないというのだ。行進中の激しい雨は何度も経験しているが雷雨は初めてだ。本当に残念(本音はラッキーだが)。

 14日は沖縄の仲間の好意で車に同乗させてもらい、名護市大浦湾の瀬嵩の浜で行われた県民大会へ。闘う歌姫川口真由美さんが「ケセラ」で迎えてくれた。大会は山城博治さんの力強いあいさつから始まり、力強い団結ガンバローで終了した。

 今、沖縄では厳しい戦いが強いられている。4月25日、政府は人々の想いを踏みにじり辺野古の埋め立て区域を囲む護岸工事に着手した。連日、ゲート前ではダンプによる土石搬入を阻止するための抗議行動が繰り広げられているが、機動隊による弾圧も日増しに激しくなっており、不当に拘束される事態も頻発している。

 戦争をする国づくりの法制度が戦争法であり、そのための最前線の地が辺野古新基地建設である。そして戦争をする国づくりに 反対する市民運動、労働運動を弾圧するのが共謀罪(テロ等準備罪)法案だ。 辺野古・高江での抗議行動を主導してきた山城博治さんらへの不当な長期勾留はまさに共謀罪の先取りであり、戦争法、辺野古新基地建設、共謀罪は一体のものといえる。

 全国連帯で辺野古新基地建設を止め、共謀罪法案を廃案に追い込もう。